Sデューク

宇宙を駆けるよだかのSデュークのレビュー・感想・評価

宇宙を駆けるよだか(2018年製作のドラマ)
4.5
入れ替わり物と言う事で、ゆるゆる学園恋愛物かと想像していましたが、予想に反して、脚本・演出・演技共に優れた(おじさんでも)楽しめる素晴らしい作品でした。
SFの設定こそ全くのファンタジー世界ですが、外見と内面の美醜に関するコンプレックスと心の葛藤を主テーマとし、2人の女優の心情の変化としてテンポよく丁寧に緊張感を持って描いているため、恋愛がベースにあるにも関わらずシリアスで、サスペンスドラマ的にぐいぐいと引き込まれるストーリーでした。なかなか秀逸な脚本だと思います。
演技面では、清原果耶ちゃんの演技に圧倒されました。可愛い美少女の笑顔からドスの利いたヤクザな表情、切ない泣きの表情、暗黒面に落ちた狂気をはらんだ表情まで、その振り幅の広さに釘付けでした。そのくるくる変わる表情に心を持って行かれっぱなしでした。まだ17歳(撮影当時16歳?)、これからが楽しみな女優さんですね。