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新選組!のshinefilmのレビュー・感想・評価

新選組!(2004年製作のドラマ)
5.0
最近また見返してた。数年に一度、見返して号泣する生涯で一番のドラマ。主題歌聞くだけで泣ける。語り尽くせないほど魅力的な人物が多い中で、5人あげるとしたら
・山本耕史ー土方歳三
三谷幸喜さんが制作陣の反対を押し切って土方をこの人にキャスティングしなければこのドラマは成功しなかった。視聴者の声もあって大河初・続編が作られたのもこの山本土方あっての事である。これからも土方歳三という男を演じる俳優は出てくるだろうが、土方の魂がこんなにも俳優に宿る事は二度はないのではないだろうか。何故かというと、それは近藤そして香取慎吾を誰にも敵わない強い想いで支えていたからだ。堺雅人さんも山本耕史が香取慎吾を愛するパワーでこの作品は成り立っていたと言っても過言ではない。と仰っていたように、それはまさに近藤・土方の関係性と比例し、その力で慎吾ちゃんが1年に及ぶ大河ドラマを最後まで全う出来、そして近藤は幕末の表舞台に名を残したのだ。だからこそ役も本人も同化し献身的に近藤を支え続けた副長・山本耕史に土方の魂が宿ったのだ。男前で意地っ張りで負けず嫌いで、誰よりも厳しく、そして誰よりも近藤=香取を愛するそんな愛すべき鬼副長を愛してます!

・藤原竜也ー沖田総司
当時21.2でありながらもその中性的なルックスと蜷川幸雄に鍛え上げられた抜群の演技力でまさに跳ぶ鳥を落とす勢いで演劇界・映画界を駆け巡っていた藤原竜也が同じく若くして幕末の世を疾風のように駆け巡りそして26歳の若さで病死した儚き天才剣士・沖田総司と邂逅した。天真爛漫で天才的な剣の使い手で新選組随一の人気隊士という選ばれた者しか演じられないこの沖田という人物を藤原は青年の揺れる青い心や儚きその運命を体現し、細やかな感情表現で見事に演じきった。特に病気にかかってからの後半は本当に死ぬんじゃないかと思うほどの芯に迫った演技でした。表情ひとつで新選組における美しいほどの儚さを魅せ、三谷幸喜に台詞書くのが一番緊張すると言わしめた若き天才の姿は永遠に輝く。

ー続く
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