みなさんの評価はあまり高くはないけど、ワタシには昔NHKでよく観たイギリス製作の推理ドラマや、小説なら25〜50ページ位の中編の様な味わいが感じられた。
第3話は唯設定ありきだけで、完成度は低しだが、1.2話はあっという間の約90分だったから飽きずに観られたのだろう。たしかにドラマって感は否めないけど。
ドンパチや展開の疾走感や派手な演出や効果は皆無だから、最近の映画やドラマを見慣れた方には物足りないだろうと思う。
第一肝心な時にいつも主人公が単独行動が過ぎて。予定調和で完全に先が読めてしまうのはつまらない。
終始、北欧の曇天の下で内向的な涙もろい中年刑事が思い悩む訳だから"暗鬱さ"は否めない。が、そこが自分には逆に落ちついて観れた気もする。
こちらを絵で脅かそうとばかりする最近の映画より、話で引き込みながらも90分に無理くり仕上げた"強引さ"と"安っぽさ"をもってしても、
一貫した北欧のそれはそれは美しい風景や、室内撮影時の照明や全体のフィルム編集の"陰翳"テクニックと、かなり美しい女性陣達の瞳に？甘くみてプラマイ０=72点ってところでしょうか…
個人的にはやたら演技しようと表情作り過ぎ感強しの同僚の若人二人が下手なのが気になり。その片割れ男性の髪型がどうしてもアート・ガーファンクルを彷彿とさせる為、彼が現れるとS&Gの爽やかで切ないハーモニーが脳裏を掠め流れてしまうので、全然サスペンスに合わないじゃないかって事で減点でした。
どなたかが書かれていましたが、たしかに
"大丈夫か！ヴァランダー⁉︎💦"
と突っ込みたくなるのですが、歳を重ね色々あり、ついつい涙もろくなるオッサンの気持ちは重々こちらとしては解るものだから、優しい目で観てしまいました。ハハハ…
