みや

ウォーキング・デッドのみやのネタバレレビュー・内容・結末

ウォーキング・デッド(2010年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

文明は崩壊して生ける屍「ウォーカー」が歩き回る世界で昏睡状態から目覚めた保安官が生き延びた人々と共に安全な地を目指すホラー。
アメリカンコミックの「The Walking Dead」が原作。

何年も前から気になっていた作品で、前情報は一切なしで観始めた。シリアス系ゾンビ物。全6話と短いながらも紆余曲折する展開に様々な魅力が詰まっていて最高に楽しかった。でも全然完結しなかった!!!!!!とりあえずシーズン1だけ観ようと思っていたのに、まさかの絶対に次も観ないといけないパターン。これが一番予想外だった。

街の退廃した様子、ゾンビの造形、人間関係などなど、どれも好き。どちらかというと採掘場で過ごしているよりも、街中で頭脳戦をしている方が私は好みだった。
最初に出会う親子、途中で出会う医療団ヤンキーたち、最後に出会う科学者。メイン以外の人達がとても良い。そして何といっても手首を切って抜け出したクズお兄ちゃんはどうなったの!?ここが一番気になるところ。

ゾンビたちの出番はそれ程多くないので、能力はまだ未知数。とりあえず1ではドアの取っ手を回したり、ブロックを使って窓を割ったり、フェンスを乗り越えたり、ということはできるみたい。造形が適度にグロくて好き。

1話・上半身だけになって彷徨っているゾンビの姿が切なかった。
2話・ゾンビの内臓や血肉を体に纏わりつける場面が好き。免許証で名前や住所を見るという行為が一個挟まるだけで凄く良かった。
3話・倦怠期だった夫婦も非常事態になったら仲直り。たとえ夫の同僚と不倫してても。この奥さんはどうも好きになれない。四人で街に戻るのが面白かった。人間関係のごちゃごちゃよりこっちの方が楽しい。
4話・レンガ造りの寂れた工場みたいなところがかっこいい。しかもそこが病院になっていて、ヤクザ者たちが雨の日に猫を助けてあげる不良パターンでときめいた。
5話・死者が溢れている中で、大切な人の死をどうやって受け入れるか。ゾンビ物の定番とも言える命題をここでもしっかりとやっている。突然の近代的施設とクラシックには驚いた。
6話・どこまでいっても絶望的。多種多様な絶望が用意されていて面白い。まさかラストがゾンビではなく爆発だとは予想外だった。主人公は科学者に何を耳打ちされたのだろう。気になる。
みや

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