ウゴ

ウォーキング・デッド4のウゴのレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド4(2013年製作のドラマ)
5.0
総督の襲撃を退けたリック一行。敵もいなくなり、塀の中ではあるものの、穏やかな空間を遂に手にいれたと思われたが、徐々に新たな脅威が近付き…というのが今シーズンの出だし。
今シーズンでは、武器を用いる事の是非、ひいては暴力を問題解決の手段として用いる事の是非が議論される機会が多かった印象がある。荒廃した世界には道徳など存在しない。しかしだからといって、「自分と自分の家族以外は全員敵」というスタンスをとるのは正しい行いと言えるのだろうか。
日本のコンテンツであれば、主人公サイドの人間は殺人を犯してしまった過去を悔やみ続け、その苦悩が作中でクローズアップされるのであろうが、本作にそのような描写は存在しない。生き延びる為には、「殺られる前に殺る」という前提条件を崩さないのが絶対不可欠なのだ。さもなくば、死ぬ。いや、本作の場合「死ぬ事」すら許されない。そもそも、悩みを持てるような悠長な状況に、キャラクター達は置かれていない。
全米で大人気の本作だが、日本での人気がいまいちなのは、その世界観があまりにもシビア過ぎる為なのだろう。