このレビューはネタバレを含みます
アレクサンドリアで人々を強く変えていき、平和な街を作る決意をしたリックたち。その足掛かりとなる作戦になるはずだったウォーカー誘導作戦が乱入者の侵入によって失敗し、多くの人々が犠牲になった。
悪いことがいつも重なって起きるのが腹立たしいなと思った。しかしリックたちは失った命への悲しみを受け入れ、また新たにより強い街を作り上げることを決心する。
リックとミショーン、エイブラハムとサシャの恋愛や、マギーの妊娠などハッピーなニュースがあった一方で、厄介事が増えてしまったシーズンでもあった。
それは、ヒルトップというグループと取引をしたことがきっかけだった。リックたちは食糧、ヒルトップの人たちは武力を求めていたので、現在まで続く貿易とでも呼べるものが、この世界でも繰り広げられた。
貿易をすること自体は理にかなう行為であり、双方に利益をもたらすことだと思うが、結果的に救世主という最悪のグループを怒らせてしまった。一方的に襲撃して大勢を殺すという行為はさすがに良くなかったと思う。取引上仕方がないと言って仕舞えばそれまでだが、他に食糧確保の方法がなかったわけではないと思うし、後々戦争になるかもしれないと気づくこともできたはず。
そして最終話が衝撃だった。人間の恨みの感情というのは恐ろしい。救世主がリックたちを捕らえ、仲間の1人を選んで他の仲間の前で殴り殺すという残酷な仕打ち。グロテスクな音だけが聞こえてくるラストシーンは耳を塞ぎたくなるほどだった。
もう仲間が死ぬのはあまり見たくないのが本音だが、これからさらに厳しい状況に追い込まれてしまうんだろうなと思う。