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ウォーキング・デッド7のKentaのレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド7(2016年製作のドラマ)
4.6
S6ラストで"救世主"に取り囲まれたすぐその後…。そこの首領であるニーガンは、リックらの仲間を"ルシール"で殴り殺した。それは、リックに真の怖さを理解させるため…。
完全にニーガンの怖さを侮っていたリックは、彼との二人きりのドライブで彼の脅威を思い知っていた。手斧をウォーカーの群れの中に投げられ、それを無理やり取りに行くよう指図され、ウォーカーと必死に戦いながら、リックはあの場で起きたことを思い出していた。あの場で仲間が処刑された。とても無惨な方法で。
ニーガンの手に理解をせざるを得なかったリックは彼のいうことに従うことに。そして、アレクサンドリアも救世主の支配下になり、ニーガンの独裁が始まる…。

胸糞悪く救いが少なすぎるシーズン。
開始早々、第1話から観客の観る気を損なわせてくる展開。S7と長く続いてきたTWDシリーズにおいて、残虐かつ無念な死。あの衝撃の展開を観たあと、心底観る気を失ってしまっていたが、進まないわけにはいかないため、進むことにした。だが、とことん救いがない。もはや、ニーガンが主役のシーズンと言っても過言ではない。終始、彼の独裁を観させられるシーズンになっていた。

数々の新コミュニティの登場。
前シーズンS6で登場したヒルトップを始め、王国やオーシャンサイド、清掃人等々、アレクサンドリアと同盟を組む組まない問わず、生存者のグループはわりかし出てきた。これらの関係性は、今後の活躍に大きく響いてくると思うから、要チェックしていきたい。

最後にみえた希望、反撃の狼煙。
散々にやられたアレクサンドリアだが、リックに気持ちに応えるかのように、周りのコミュニティが応戦するところにはさすがに興奮した。これで救世主も終わりかと思うが、まだまだ彼らの勢力は収まらない。S8でも引き続き救世主との戦争は続いていくだろう。しかしながら、総督の存在を忘れさせるくらい凶悪な敵であるニーガンの悪のカリスマ性には感心させられる。

本当にいつ反撃するのかとずっと楽しみにしていたら終わってしまったS7だった。だが、最終話での展開で希望がみえた。次のS8では、今回のような暗い展開にならないよう祈りたい。
ところで、ふと思ったけど、ウォーカーの存在がますます脇役になりすぎじゃない?
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