ほりごん

ウォーキング・デッド7のほりごんのネタバレレビュー・内容・結末

ウォーキング・デッド7(2016年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

「ドラマ界の革命」
視聴途中だが、我慢できず感想を書く。
まず、胸糞悪い感情とドラマの構成を切り分けなくてはならない。
胸糞悪い=最低なドラマではないからだ。

構成に関しては革命といえるくらい素晴らしいもので感動すら覚えた。

今まで私が見てきたドラマとの違いを上げたいと思う
①主人公レベルのキャラがあっけなく死ぬ
②シーズンが長いことでキャラに対する思い入れができる
③正義を貫けば必ず救われるわけではない(むしろ不幸になることも)
④人間の怖さの格が違う

まず、大きなポイントはシーズンの長さ。
現在11シーズンあり、1シーズン16話、1話あたり40分〜1時間ほどの作品である。
シーズンを長くする事でキャラに対しての深掘りができ、視聴者はキャラに対する思い入れができる。
「このキャラには生き残って幸せな生活を送ってほしい」と願った人も多いのではないか。
そう願っていた矢先、死は突如現れるのである。しかもとっても胸糞悪い展開で。

シーズン7のネタバレとなるが、グレンがニーガンに仲間の前でバットで殴り殺された時は腹立たしさを超え、呆れ、ドラマの制作陣を憎むところだった。グレンはシーズン1から登場しているキャラで主人公のリックを救っている。そしてマギーとの間には新たな命もあった。
思い入れがある分だけ許せないのである。

また、映画やドラマにあるような「正義は必ず勝ち、悪は必ず負ける」という話ではない。何が正解で間違いなのか、視聴者は深く考えさせられることになる。
根っからの悪は殺すしかないのか、それともほとんどの人間は正しい道に戻れるのか、殺される前に殺した方がいいのか…
極限の世界ではこのような葛藤がある。

そして、人間がとにかく怖い。
ニーガンによるエイブラハム、グレンの処刑シーンは本当に怖かった。
ドラマならではの贅沢な間の使い方、誰が殺されるのかわからない恐怖、四面楚歌で絶望的な状況。
処刑のシーンは頭が粉々になるまでバットで殴られ続けるのである。しかもグレンは思い入れがあるだけ辛い…辛すぎる…

しかしここまでリアルに恐怖を描いた作品が今までにあっただろうか…(私が知らないだけかも)

物凄く胸糞悪いストーリーだか、ここまで思い入れができて、人間の恐怖を描けた作品に脱帽。

過去最高傑作といえる。

今後のシーズンも頑張って見ようと思う笑
ほりごん

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