このレビューはネタバレを含みます
本家ウォーキングデッドは、
基本的に何があろうと
「家族だから一緒にいる」
「一緒にいて家族になる」
の印象が強かった。
それに対してフィアーは、
「家族だからといって一緒にいるともいたいとも限らない」
「家族の方針より自分の方針」
「一緒にいても家族にはならない」
といったことがとても多かった。
だから、個人のその時の感情で簡単に家族と離れてしまう。
もともと上手くいっていない2つの家族がメインだから仕方ないという感じもあるが、あまりにも「仲間」というものが生まれなさすぎて不思議。
鼻が切られたり、指が切られたり、わりとがっつりみせているところから本家より見せるグロさはちょっとあるかなという感じ。
その割に、本家で内臓を塗りたくらないとこれられなかったウォーカーの大群を、血を少し塗っただけでくぐり抜けられたり、始まってからわりと安全で電気や水があるところにずっといたりする印象。
iPhoneとかシャワーとか、キッチンでの食事とかが、わりと簡単にでてくるかんじ。
トラビス 自分勝手
マディソン ニックを思うあまり空回り
アリシア かわいい
ニック イケメン 自分勝手
クリス 自分勝手
という感じでどうにもまとまらない。
そして作品内で仲間意識が無いから、感情移入もできないという感じ。
本家では腕を噛まれたら、腕を切ればなんとかなったけど、こっちではそういう風習は無く、頭を刺すのが厳禁だったり、死にそうな人はウォーカーを囲った柵の中に入れたり、本家シーズン2の農場の納屋の中状態。信仰や地域によってウォーキングデッドの世界を生きる人たちにも変わりがあるのだと思う。
仲間で切り抜けるのがすきならウォーキングデッド、個人の生き方を見たいならフィアーというところ。