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世界の中心で、愛をさけぶのanchovyのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作のドラマ)
5.0
アキの父親(三浦友和)の「君を憎むことでしか、今私は立っていられないんだ。」から
17年後の朔太郎(山田孝之)に「よく頑張ったなぁ。」が忘れられない。

アキ(綾瀬はるか)の骨を持っている朔太郎に先生(松下由樹)が
「広瀬を忘れないため?」と聞くのに対し
「アキが死んだことを忘れないため」と答える。

物語のピークはアキの死ではない。
むしろアキの死はほとんど描かれていない。
本来なら病気や死とはかけ離れたはずの2人がとにかく初々しくて可愛くて眩しく、少しずつ「生」を失いながらも取り戻そうとする姿が何度見ても号泣してしまう。

夏の物語なのに、向日葵ではなく紫陽花の花が2人の儚さを演出しているのも切ない。
(高校時代のピンクから大人になってからブルーの紫陽花にわざわざ植え替えたりと製作陣の芸が細かい)