よるこ

ドクター・フー シーズン8/ネクスト・ジェネレーションのよるこのレビュー・感想・評価

3.5
11代目マット・スミスが再生すると、そこには白髪のおじいさんが…12代目ドクター、ピーター・カパルディ登場。
記憶に混乱が見られ、最初は恐竜の口から吐き出されたロンドンに、マダム・ヴァストラ達の前に現れる。かつてどこかでみた姿になった疑問を抱く。
(ピーター・カパルディはシーズン4のポンペイのエピソードに出演、トーチウッドのチルドレン・オブ・ジ・アースにも)

彼がドクターだということがなかなか受け入れられず、ドクターを信じきれないクララ。ドクターも自分は彼氏じゃないんだ、とか言い放つ。今までいちゃいちゃしてたくせに。ターディスもかなり普通に(本来の)静かな動作になり、歴代ドクターの愉快さやギャップ感があまりなく、ちょっと冷酷さが際立ち、冷静で、あのハイテンションが懐かしい。見た目相応の大人さが、クララのドクターに対する不信感も相まって、なんかシーズン通して違和感が半端ない。
嫌いじゃないけど、11代目が特におばかでかわいい感じだったから、ほんと慣れない。お気に入りは10代目だけど、9代目から変わった時、さらに11代目に変わった時に比べても、今回はほんと新しいドクターにあまり愛着が湧かないなぁ。嫌いではないんだけどね。
エイミー達が長すぎて、なんか親しみやすさ全開のかわいいクララ(でも可もなく不可もない感じ)にもいまだ押し付けがましくて、なんだか慣れないのに。逆にクララの恋人ダニー・ピンクには多少親しみが湧いていたのに、早々に死んでしまうなんて。今まで新シーズンではなんだかんだコンパニオンの恋人は死ななかったのに。ミッキーもローリー(死んだけど蘇ったし)も。そこが残念だった。ケイトの部下は残念だったけど、ケイトは助かってよかった。
そして、伏線を張っていた割にマスターがあっさり死ぬなんて。ミッシーに愛着はまったくないけど、あのジョン・シムが演じたマスターに比べるとなんだかしぶとさがないような、続きの展開は感じられるから今後に期待。
製作総指揮がスティーブン・モファットに変わってから結構、つまらない話や不可解な話(描ききれていない話)が増えたと思う。シャーロックは大好きだし、ブリンク(嘆きの天使の初出)なんて最高に面白かったのに。
映像はかつてと比べると格段に良くなってるし、空飛ぶサイバーマンは悪くない。けど、割と過去の設定を無視していくから、混乱する。
ああ、これからもっとワクワクさせてくれるといいけど、おじいちゃん扱いのドクターが本当にただの寂しい頑固ジジイみたいにならないといいけど。
あんまり走れないだろうから、せめて善人か悪人かなんて今更悩まないで、信じる道を進んで欲しいな。
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