よるこ

ドクター・フー シーズン10/ネクスト・ジェネレーションのよるこのレビュー・感想・評価

4.5
コンパニオンがクララ・オズワルド(ジェナ・コールマン)から、ビル・ポッツ(パール・マッキー)へ。
大学の食堂のポテト係のビルはドクターの講義を聴講していて、素質を見込まれ、個人指導を受ける事に。
ドクターはミッシーの改心を促すため、金庫に閉じ込め、見張っていたせいで、地球を長時間離れられない。
そばにはリヴァーにドクターのお守りを託されたナードルが。

ある日、変な水たまりに、好意を寄せていたヘザーがパイロットとして飲み込まれ、追われた事で、ビルはドクターとターディスに乗る事に。
テムズ川の巨大魚やシェアハウス、宇宙服の話、モンクの地球征服、火星の女王、久しぶりのマスター登場など、10代目の時のようなワクワク感があって、とても楽しかった。
ビルは最初はん?なんだこの子って思う容姿だけど、とても魅力があって、最近感じてたつまらなさ、時々意味の繋がらない感じとかが、12代目のせいじゃなくて、要するに私はクララとのコンビがあまり好きじゃなかっただけなのかもしれないと思ってしまったほど。
あとナードルのキャラも好き。

クララは最初から妙に受け入れすぎていて、可愛くて完璧すぎて、正しくて、取ってつけたような違和感がずっとあって、話の筋もあるけど、キャラクターにあまり魅力を感じられなかった。
ローズもマーサもドナもエイミーも、リヴァーも、コンプレックスも人間性もきちんと描かれていて、みんな最後には大好きになったけど…結局、9、10代目はローズ、11代目はエイミーを、12代目はリヴァーを思ってる。まぁクララの記憶を失ったのだからしょうがないけど。ドナやビルはドクターと同志的なつながりを感じたけど、マーサは割と大人で最後は割り切り、クララだけが私は特別だもの、感をやたら出すけど、めんどくさい感じ。
まだこの後のクリスマスエピソードを見てないので、最後に12代目が誰を思って再生するのか分からないけど、女性ドクターも楽しみ。
でも話の流れ的には、ビルはこのまま人間には戻らずにヘザーと旅を続けるのかな。
1シーズンだけでコンパニオン交代なのかしら。制作からスティーブン・モファットが退くし、1-4が終わった時、5でキャストが一新されたみたいに、もう出ないなら残念。日本で見られるのは当分先だろうけど、ミッシーがどうなるのかも気になる。

シーズン10のクリスマスエピソード視聴。
前回ビルがヘザーに救われるというロマンチックな終わり方だったけど、
南極で初代ドクターと12代目ドクターが出会い、二人とも再生したくないという想いが時空にエラーを起こし、二人の前に戦場で死ぬはずだった大尉が現れ、ターディスごと運ばれた死者の部屋で、ビルの記憶に再会する。
初代ドクターの女性蔑視的な時代錯誤な物言いに慌てる12代目が可愛い。
ガラス製のビルやナードル、短い間だったけど、久しぶりにわちゃわちゃした仲間感が楽しかったのにな。抱きしめた二人が消えちゃうのがちょっと切ない。

11代目が最後にエイミーに感傷的になったように、今度はクララが現れる。
でも、Classを見た時もう学校には戻ってないみたいだし、クララの最後は砂漠のアメリカンなダイナーで、あの後どうしたのか謎なんだよな。
不死身のミーと共に最後の冒険をした後、死の瞬間に戻ったのかな。
ナードルもクララもしっかりは描かれなかったけど、やっぱり死んでるのかな。

大尉の正体がレスブリッジ・スチュワート准将のお父さんというのもクリスマス休戦で運命が変わるのもよかった。

そして、女性ドクターがターディスから投げ出されるところで続く…ちょっと10代目から11代目へ変わる時と似ている。
製作総指揮も変わるし、コンパニオンも何もかも変わるんだろうな。
つくづく、クララのターンをもう1シーズン短くして、ビルとナードルを見たかったなって思ってしまった。というか、クララがってよりも、シーズン8が微妙すぎたせいかも。
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