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白い巨塔のABBAッキオのレビュー・感想・評価

白い巨塔(2003年製作のドラマ)
4.8
 2003年フジテレビ。山崎豊子の代表作の一つで何度も映像化されてきた作品を21世紀初頭、フジテレビの記念ドラマとしてリメイク。野心を抱く天才外科医財前五郎に唐沢寿明、彼の同期生で友人の内科医里見に江口洋介、財前の愛人に黒木瞳、妻に若村麻由美、裁判で財前を追いつめる弁護士に上川、上司だが対立関係にある教授に石坂浩二、財前の義父で病院経営者に西田敏行と実力ある俳優が配されている。財前が野望を実現し、教授につく前半から、財前が野望のために患者の命を軽視し、裁判で追及される間に自らも病に倒れる後半まで、息をつかせない。医療の発達により、ストーリー構成が原作時よりも難しくなっている面はあるが野心と成功、医療倫理の問題を扱ったドラマとして見応えがある。エンディング曲のアメイジング・グレイスも印象的。
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