肉鹿

白い巨塔の肉鹿のレビュー・感想・評価

白い巨塔(2003年製作のドラマ)
4.2
大阪の大学病院。手術の腕に絶対の自信を持つサイコパス気味の助教授は順調に出世していくが、そこには大きな落とし穴が待ち受けていた。

濃密すぎる人間関係を1話から少しずつ積み上げていった丁寧さが素晴らしすぎて、それぞれの感情の機微を見つめるだけでも楽しい😆

基本は重厚な堅苦しさで息が詰まりそうになるけど、西田敏行さんの下品な関西弁演技がよき癒し。カツラなのも癒し🤤
さらに教授の奥様会の不穏さもある意味癒しでした😂高畑淳子さんの早口が楽しいw

なにより主演の唐沢寿明さんが教科書のようなサイコパス外科医にぴったり!傲慢さも巨大な自尊心を守るために嘘をつくことを厭わないのも、非情さとカリスマ性を併せ持って他人を操ることに長けてるのも理想的なサイコパス。
それでも最後には同情したくもなってしまうから、ほんと魅力的なキャラでした🤤

そして、アウシュビッツで印象的なシーンを撮影したことがこのドラマを特別なドラマにしてるんだと思う。
命を救う医者と命を奪う医者を分かれるレールで表したことで、どれだけ言葉を尽くすよりもわかりやすいイメージで刻み込まれてしまいました。
肉鹿

肉鹿