そのじつ

HANNIBAL/ハンニバルのそのじつのレビュー・感想・評価

HANNIBAL/ハンニバル(2013年製作のドラマ)
3.8
食事のシーンでこんなに肝が冷えるの…コワイよ〜怖すぎて見続けるの辛い。

でもキャストと演出が萌え萌えで見ずにおれない。
ハンニバルにマッツをキャストした人天才!ジェントルなのに危険な色気がムンムン。周囲の人物は暗闇で手探りをしているようで恐怖にこわばっているのに、レクター博士だけすべてを見通していて優雅に歩き回っている。恐ろしいサイコパスなのにカッコいいと思ってしまう。声もいいよね。

そしてこのグレアム、歴代グレアムの中でも最高に好み!繊細でちょっと少年ぽい容貌もガチハマり。己の特殊能力(ギフト)によって蝕まれていく憐れむべき聖者。地獄で罪の在処を探索し続ける宿命を背負わされている。

ハンニバルとグレアムのあいだにヤバい絆が…ハンニバルが一方的に構築していこうとしている絆が…戦慄とニヤニヤが止まりませぬ。

「レッド・ドラゴン」読んだ時、クラリスよりグレアムとの関係をもっと!と思っていた。ご本家トマス・ハリスはクラリス愛(ジョディ・フォスター愛)にハマってしまったけど。
こんな素晴らしいドラマが出来るなんて!ありがとう!
男×男の危険な関係、昨今ではもうエンタメの選択肢のひとつに常駐してるものね。ファンタビのグリンデルヴァルドにマッツ就任もナットクでごさいます。

あとダン・フォグラー(ファンタビのコワルスキー)とマッツの共演シーンでもニンマリしてしまうw

#8
「1984」で描かれていたが、愛し合う女性よりも、知的に理解してくれる上司を尊ぶ主人公の姿に真理を感じた。

快楽殺人者であることがバレる危険性を承知でグレアムに接近したレクターは、まさにその「理解される快感」を期待していたのかも。

己の作り出した殺人現場を正確にプロファイルする彼を見る目に浮かぶ愉悦。ふつうの犯人なら冷や汗かくとこだけど。

しかし同輩は冷たくあしらっている。相手に自分が頼られているのも好きなのかも。
そのじつ

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