ぜろ

HANNIBAL/ハンニバル3のぜろのレビュー・感想・評価

HANNIBAL/ハンニバル3(2015年製作のドラマ)
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過去ツイートを掲載。
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『ハンニバル』もs3になりましたが、s1では必ず死と食事が場面として分断されていたのが、s2から徐々に食卓が殺しの場になっていっているのがレクター博士の変化を表しているようでおもしろい。
死と食事が同居しているというのは、つまり食卓そのものである、とも考えられる 食事とは本来グロテスクなもの。
しかし『羊たちの沈黙』に出てきたアンソニーホプキンスはあのマスクがあるから内外共に「モンスター」っぽい印象が強かったけど、マッツハンニバルはなかなかマスクをつけさせないあたりあのスーツは皮なのだななどと思う。
アラーナもウィルもジャックも、みな「あちら側」に近づくと、自分の中身を隠すためにハンニバルのようにファッショナブルになっていく。
『ハンニバル』に出てくる断片化された身体は、形としては華やかに飾り立てられているけど、飾られているのは言わば「残り物」なのでそれ自体にはあまり意味はなく、博士が持って帰るのは主に「中身(臓器)」なのが空虚でよい。見た目よりも中身に興味がある。
見た目よりも中身(臓器やその味)に興味がある異常さを隠すために、見た目(スーツや調度品、臓器以外の遺体)を派手に飾って注意をそちらに向けようとする、とけっこうわかりやすい。博士がウィルにあんなにも惹かれているのは、たぶんウィルが潜在的に人の中身に共鳴/同調する人物だからなのだと思う。