きえ

女神の恋のきえのネタバレレビュー・内容・結末

女神の恋(2003年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

山口祐一郎ファンの友人から散々薦められたにも関わらず、録画したままずぅーっと放置(しかも6年っ!)
ここ最近ラブストーリーがことごとくハズレてることだし、掃除して出てきたついでなんで見てみる......
もうホントごめんよY子ちゃん!めっさめっさ面白かったよー!山祐最高!!
あの役柄にあの笑顔はズルイよ〜 この作品で山祐ファンが確実に増えただろうなー。
私の山祐歴は『レミゼラブル』とうっちー@内野聖陽と兄弟役(Wトート!)で出てた『昨日の敵は今日の友』のみ。
どっちもうっちー目当てだったんで、山祐は「べつにー」って感じでしたが、すみません私が間違っていました。
この役柄の山祐はまぢで素敵です。ちょっと持ってかれちゃいました〜♪


思い込みが激しく勘違いだらけの35歳独身OL末松吉子(松本明子)と、どん詰まりの売れないSF作家小田龍之介(山口祐一郎)が
ダブルブッキングで同じコテージに宿泊することになり、巻き起こるラブコメディ。
いい歳をした大人の二人が喧嘩して子供みたいに言い争って一緒に過ごしていくうちに、
吉子は現実の自分を直視し「本当の自分を知らなければ幸せにはなれない」と悟り、
龍之介は離れて暮らす息子との絆を取り戻し、作家としてもう一度勝負してみる気持ちになる。
慰め合い助け合って、時には厳しく諭し、相手の思いやり溢れる優しさを実感して、お互いがかけがえのない存在になっていく。
吉子と龍之介の楽しいやり取りの間に、時折見せる龍之介の誠実で温かい部分や、吉子のおせっかいとも言える相手を心配する気持ちなど
ちょっぴりホロっとさせるパートを無理なく入れ込み絶妙なバランスで物語が進むのだ。
この二人の間に「好きだ、愛してる」なんてセリフは一切出てこないのだが、
お互いを想う気持ちは二人の視線や仕草で、言葉を軽々越えてこちらに伝わってくる。
龍之介が運転するトラクターに乗りながら、居眠りしてしまった吉子の頭を自分の肩にもたせ掛け、吉子の頭に頬寄せるシーンは
見てるこちらを幸せな気持ちにもさせるのだが、嬉しそうにも寂しげな表情にも見える龍之介がなんだかとってもせつない感じで良かったなー
作家として大成できず、将来性もない自分が吉子に何を言えるのか?と思ったのかな。このシーンは本当に素敵です。

物語が進んでいけば行くほど、この二人がどんどん愛しくなっていって
エンディングで流れるタイトルバック映像の二人の笑顔すらも幸せな気持ちにさせてくれる。
もう島谷ひとみの「元気を出して」がエンドレスで頭の中で鳴り響いてます。
この時の山祐の笑顔がホントに素敵なんだよねー ちょっと惚れ惚れするぐらい♪ 最終回のエンディングが流れて「完」の文字が出た時、この二人にもう会えないのかと思うと本当に寂しかったです。
いかにもどっかで見たことあるシチュエーションだし、主役二人はかなりの年齢だし(失礼!)オーバーな演技は鼻につくしで
良い事なしで始まったのがいつの間にか、がっつりハマって久しぶりに完徹鑑賞。
もうこの二人をキャスティングした人だれ?グッジョブです!
きえ

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