叡福寺清子

フロム・ダスク・ティル・ドーン ザ・シリーズ3の叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.0
ケイトに入り込んだ地獄の女王アマルの真の体を蘇らせるために悪魔が続々復活だ.
骨子は大変楽しい.次から次へと登場する悪魔もいかにも感があってワクワクする.
悪魔狩りのエキスパートでサビーニが登場するのもいいチョイスだ.そのサビーニが教授にち○ぽ○銃を手渡されて「こんなの誰が使うんだ」的に拒否するシーンにはニヤリとした.
等々面白いはずなのになんか盛り上がらない.ドタバタ感が付きまとう.サンタニコの途中退場は既定路線だったとしても,やはりクレブラの象徴である彼女の欠如は「ライスのないカレーライス」である.反対にカルロスの復活はどうなんだろう.あーゆー形で復活するんだったらクレブラはなんでもありじゃん.
そのクレブラであるが,人間を狩る恐怖の存在がS3では悪魔に玩具扱いされて可哀想な存在に変換されているのもなんだかなぁ.
そしてこの手の物語にありがちな「ラスボス復活でもいうほどにスゴい事なかった」の軛から逃れられなかったのも残念である.
残念といえば実質的な打ち切りである.S3がなんとなくいい感じで終わってくれたから,丁度良かったんだよねって事ではあるが.