このレビューはネタバレを含みます
幼少期、リアルタイムで見てたけど覚えているのは曲と、一部のライダーや登場人物のビジュアルだけで内容は全然理解出来てなかったなあ…と。
改めて見ると本当に挑戦的なことをしている作品だったんだなと思ったし、緻密なストーリーや設定に圧倒された。
平成初期の暗い感じが好きなんだけど、それに加えてちゃんとコメディ要素もあって良い緩急…。
登場人物それぞれに信条があって、誰が正しいとも間違ってるとも言えない、常にこちらに正義観を問うてくるような哲学的な内容で1話1話が重たいけどとても良い疲労感だった…。
キャラクターが全員個性的で浅倉のカリスマっぷりとか、なんだかんだ優しい北岡先生…を慕うゴローちゃん…皆良い…。東條みたいなタイプもリアルにいるんだろうな。
真司くんからどんどん笑顔が消えていって辛いんだけど、最後までずっと苦悩してる姿が凄く印象的で、真司君が主人公で良かったと思うしキャラクターとしても1番好き。
個人的に印象に残ってるのは手塚の最期のあたり、北岡先生が戦ってるのをゴローちゃんが初めて見る回、タイムベント回…沢山ある…。印象的なセリフも多かった。
結末は若干知っていたとは言え、やっぱり衝撃だったんだけど、こんなにも熱量のある作品が存在することへの感動の方で泣いた。制作陣も役者さんも凄い…。この作品に影響を受けたと言いたかったし多分今後言う!