み

天体観測のみのネタバレレビュー・内容・結末

天体観測(2002年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

過去トップ5に入るというか、他のどんなドラマとも一線をかした物凄いドラマだった!

25歳の平成ど真ん中の若者たちの物語。
等身大で観れたこともあって、たぶん一生記憶に残るドラマになった。

◎えげつないストーリー構成
メインキャラクター7人それぞれのストーリーが緻密に具体的に設計されてて、1人1人に感情移入しやすいことがすごくよかった
誰のストーリーも25歳特有?の悩みや葛藤がベースにあってその上全然現実で起こりうる災難が降りかかりまくるから、全話通してずーーーっと辛かった。笑
全然誰も幸せにならない笑
ゴールの見えない長いトンネルにいる気分で、今の人生もそんな感じだからドラマを通して自分の今を噛み締めるような感覚だった。これが本当に肝で、自分も今光を探している途中で、このドラマを通してなにか見えるんじゃないかって、キャラクターといっしょに光を探し続けた12話だった
結局幸せな結末への持っていき方はわからなかったけど、それが現実なのだと思うし
出会いと別れを繰り返す必然性、それは悪いことではなくて人生そのもので、だから人も人生も大切にすべきなのかもしれないとハセキョーの言葉が身に染みた

◎天才的なバッドエンド
オダジョーの死と想い出の場所を燃やしたこと。このレベルに切ない終わり方をするドラマは最近はまずないし本当に稀だと思う。
ただの死とも違う、ただの青春群像とも違う
アホみたいに苦しい現実をたった1人で闘い抜いたオダジョーの死と、その秘密を伏線でみんなに託したこと、しかもあのキャラで。それだけでも別れの描き方としてレベルが違いすぎるし、その上12話ずっと観てきたあの場所を燃やしてしまうなんて、、、、
しかも前を向くための燃やし。毎回オープニングをちゃんと観てきたからこそこのシーンの胸の痛みはえげつなかった。
燃やす発想思いつかなすぎるけど燃やすことで前を見て生きていかなきゃいけないことの辛さ寂しさをこれ以上ないくら位感じられた。

◎豪華すぎるメンツ
このメンツが同い年の設定ってのがもう異常
み

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