茶一郎

ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン 1の茶一郎のレビュー・感想・評価

4.6
【記録】
 全ての行動、立ち回り、忖度さえも実利に基づくこの世界、自分は絶対に踏み入れたくないけど、見ている分には楽しいというものです。恐ろしいのは、主人公夫婦の関係や死の慰めまでも全てが即物的な結果、実利主義に繋がるのには戦々恐々。
 NETFLIXオリジナル作品の先駆けとして成功したエポックメイキングなシリーズとして欠かせない。特に1シーズンは「13時間の映画を目指した」という作り手の意気込み通り、ドラマ特有の無茶なクリフハンガーがない大人のエンタメに仕上がっているという印象です。
 REDのカメラに世界一精通しているであろうデビット・フィンチャー始め、ジェームズ・フォーリー、またジョエル・シュマッカーまで監督をしているのだから、これはもうドラマの領域を超えているでしょう。一つ難点なのは、長いドラマシリーズは作業をしながら見たい派の私にとって、本ドラマを作業しながら見るのは忍びないほど画面が美しく、一つ一つのセリフが美しいこと、一分一秒たりとも見逃せないし、聞き逃せないのだから困ったもんだ。