骨太でエッジも効いたかなり面白い一作。
脚本のクオリティがズバ抜けているのもありますが、監督のデビットフィンチャーがお見事です。こんな骨太な政治ドラマも撮れるとは。
作品の端々に溢れる狂気の描き方の上手さは、セブンやファイトクラブを撮ってきた監督のまさに十八番。デッドプールのようなカメラ目線の独白を使った演出も冴え渡ります。
なにより、ケビンスペイシー!
やっぱりいい役者。アクの強い共演者が何人いても、圧倒的な主役感。シリーズ完走前にあんな事件が発覚してしまったのが本当に残念です。
マハーシャラアリも一筋縄ではいかないクセモノインテリを好演してます。グリーンブックでの活躍も納得。
内容がえげつなさすぎるのと、政治システムが違いすぎるので、日本版は作られなさそうですね…。