【新世界の神】
シーズン1は問題児ルッソ下院議員の選挙と後処理などが主軸であったが、今シーズンは超大富豪兼大統領の保護者である因縁のレイモンド・タスクとの闘いがメイン。フランシスの手際は相変わらず見事であるが、タスクも中々の傑物で、金と影響力にものを言わせアンダーウッド夫妻を徹底的に追い詰める。
所詮一般人なはずのギャロウェイ一家やレイチェル、新聞記者達の人生も狂っていくのは、政治権力やマスコミの暴虐さを暗示している。
政治関係は国内から海外へも。中国との覇権争いや極東の第一列島線(九州~沖縄~台湾~フィリピン)の安全保障についてなど。日本の首相も登場するわけだが、英語上手いし見た目が中国人(笑)。まあ白人達に東アジア人の見分けなんてつかないんだろうけど。
大方の展開はいい意味で予想通りだったが、シーズン2で大統領になれてしまうのは少し早い気がする。''火影''や''海賊王''はシリーズのラストまでとっておくものというのが定石だと思っていたが。まあこのドラマの場合は、''新世界の神''や''麻薬帝国の黒幕''に近いのかもな。だとしたら、その没落への経過(夜神月もウォルターも最終的に没落して死亡する)までもがストーリーだと解釈できる。これからも楽しめそうだ。
「食物連鎖の頂点を目指す者に慈悲など無用だ」
-フランシス・J・アンダーウッド米副大統領