タイトルを理由に広告出稿を軒並み断られたとかで話題になった書籍が原作。
そのインパクトあるタイトルから、コミカルな内容だと勝手に思い込んでいたけど、意外なことに回を追うごとにシリアス度は高まり、完全に医学的案件の様相を呈する。
特に仕事を辞めてからの展開は閉塞感MAXで、ちんぽとか言ってる場合じゃない。
子供? はぁ? 精神分析行くべきじゃね?とひたすら心配し続けた。
テレビドラマとして、目に見える形で解決を提示できない難しい題材を、監督のタナダユキ、脚本の黒沢久子は真正面から挑んでいる。
地上波のOA枠に合わせた編集版でさえ5時間超、たっぷりと余韻をとった淡白とも言える静かな映像で、じっくりと石橋菜津美演じる久美子に寄り添う。
こんな地味な作品を地上波でOAしてくれて、ありがとうCX編成部。
消極的選択としての結論に正直モヤモヤするけど、本人たちが納得してるならそれも「あり」なんだろう。
劇伴がすばらしい。
エンドロールが結構楽しみだった。
さすがタナダユキだ。