ねまる

恋のツキのねまるのレビュー・感想・評価

恋のツキ(2018年製作のドラマ)
3.8
「キャスティング、たぶん私。」
案件な作品で、
とにかくキャスト重視で気になっていたのだけど、
30過ぎた女のリアルなラブストーリーは
そばかすちゃん世代の私でも、
ドキドキして、グサグサ刺さって面白かった。
映像表現も素敵。
主人公が映画好きな設定だから、同じ映画好きとして、ワクワクしたし、サブタイが映画の題名で心踊った。

主人公の選ぶ選択が、悉く理解出来ないんだけど、自分の人生なら選ばない未知だから見れるのがドラマだよなって。
映画もドラマも小説も、人生が一度しかないことへの反抗なんだって。

渡辺大知の、ベストじゃないけど、ベターな自分を思ってくれる彼氏は、
役者としてはベスト。
ところで、私はふうくんが好きすぎる。
主人公目線になって観てしまう作品だと思うのだけど、
主人公がイコくんこと神尾楓珠に惹かれる中でも、ふうくんのシーンになると、私が長年付き合った彼氏でもないのに、あったかくて、優しくて好き、羨ましい!という気持ちが止まらない。

ただ、神尾楓珠とのシーンになると
15歳という若さ(役)なのに、ふと見せる表情の色気や、大人は絶対言わないストレートな言葉にドキドキが止まらない。
こんなの惹かれるに決まってる。しょうがないやろ。
初めてアンナチュラルで観た時から推してる若手俳優くんだけど、もっと早くこれも観れば良かった。

そして、安藤政信の元カレ。
丸メガネの容姿はまあいつもの如くいいんだけど、それに加えあの声がとても良い。他の二人とは違う落ち着き、大人の色気。
ここは、でもミスキャストかな。
キャストでよかったのは、江口のりこと伊藤沙莉ね。
ワコちゃんと相容れないので、土屋くんに愛されていて嫉妬します笑笑

そう、ワコちゃん。決して相容れない。
今が楽しいか、今がしんどいか、そりゃ楽しい方がいいんだけど、
今が楽しい方を選び続けることって、いつか失敗する選択の仕方だと思っているの。
ワコちゃんが今楽な方に逃げているようにしか思えなくて。
それがイコくんを苦しめていたとしても。

ただ、プラスな思いとしては、
誰もがその人生の主人公だから、選ばれなかった人・ものというのも存在するんだけど、選ばれなかったこともきっと一つの通過点で、別の終着点があるのかなって思えたところ。
きっとこの話は、有村架純の撮休に繋がるんだ笑

誰の選んだ道の先にも、それぞれの幸せが待っていますように。
ねまる

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