りっく

ブレイキング・バッド SEASON 1のりっくのレビュー・感想・評価

4.5
噂に違わず、確かに面白い。化学の知識で麻薬や爆弾を作ってしまう教師という主人公像は、日本で言えば「太陽を盗んだ男」のジュリーか。どこか漫画的な発想だが、地に足がついた一人の人間として感情が伝わってくるのはブライアンクランストンの演技の賜物だろう。

真面目に人生を歩んできた男が、善悪や法の一線を超えてしまう罪悪感。踏み越えたことで拡がってくる新たな世界と人間関係。限られた余命だからこそ、苦悩や葛藤があった上で、それでも半ば怖いもの知らずで覚悟を決めて相手と対峙する様は見応えと共感たっぷり。

ワンエピソード毎に、例えばバスタブが酸で溶けて二階が落ちてくる、事務所で怖い男たち相手に爆弾を投げつける等々、ショッキングな描写が脳裏にこびりつく。地獄に足を踏み入れ、もう後戻りできないまでを丹念に描いている。