山本

ブレイキング・バッド SEASON 2の山本のレビュー・感想・評価

4.5
ほんとに1話1話が面白くてまとめて感想を書けない。でもブレイキングバッドのよさは、張りつめた緊張感のなかにちょろっとふざけた空気を流しこんでる感じなのかなと思った。エピソード2のトゥコのオジキ。あのチーンて言う音がエンドロールで虚しく鳴り響くのとか。のち、息子がつくった募金サイトであの音が喜劇的にリバーブする。エピソード3、ウォルターがスーパーで全裸で歩くアバンも意味不明すぎて笑うしかねえ。シーズン2アバン大賞。
ウォルターがどんどん悪に染まっていくのもいい。「報復しないと舐められる」とジェシーに指示したり。エピソード10のラスト、”Stay out of my territory. “ で悪のバイブスが頂点に達した。
あとソウルグッドマンの癒着具合とかもいい感じ。ベターゴールソウルも見たい。そしてジェシーとジェーン。ほんとに悲しい。ジェーンエロかった。シーズン2は修羅場も多かったけど2人の穏やか(?)な時間が物語にメリハリというかいい具合に緩急をつけていた。だからこそ最後のジェーンのお父さんが、管制塔で「ジェーン」って言い間違えるところとか、なんか涙ぐんでしまうよね。ていうか何気に親子の話になってるんだよな。パブで初対面のウォルターと話すシーンとかグッとくる。ウォルターがジェシーのことを甥と称して「どうしようもないやつでイライラする」「でも家族なら諦めるな」って……そうか、父さんもジェーンを更生させようと諦めなかったんだな、と。そしてジェシーにはなんとか立ち直って欲しい。意外とホロっとさせられるシーズン2だった。
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