『最高のドラマへと、大きく動き出す』
ガスが逝き、ウォルター、ジェシー、マイクの3人でビジネスを再開し、犯罪者として染まっていく様を描く『ブレイキングバッドseason5』
ハンクとの灯台下暗し的関係の中、まだまだ自由に動くウォルター。
犯罪に対する頭のキレは凄まじいものになり、前半中盤から磁石によるパソコン壊し、列車強盗と過去シーズンと比べても話全体の盛り上がり方が異常。
スカイラー「人でも埋めるの?」
ウォルター「列車強盗だよ」
平然と彼らがするこの会話がseason1では考えられなかった。
子供を殺してしまう組織に所属し、俺の帝国と言い切るウォルター。
season1から積み重ねられた複雑な人間関係と物語の構成をもってして、ここseason5で明らかに大きく物語が動くことで史上最高のドラマへとまたも近づいていくことがわかる。
キャラクターで言えばマイクがとにかく好きになるシーズン。
仲間想いで、孫想い、できる男なナイスガイ。
今シーズン、マイク関連のシーンはどこも素晴らしいのだが、孫娘のブランコの音とパトカーに挟まれるマイクのシーンは『淵に立つ』の公園のシーンのようなアンバランスな恐ろしさ、相反する二つの気持ちが共存していて、美しい。
そしてラスト。
恐れていた事態が起きた。あの時でやめておけば、とは思うものの、いつかは対峙すべき問題。
season6、最高のドラマブレイキングバッドはどう終わりを迎えるのか、期待大。