クマヒロ

ブレイキング・バッド ファイナル・シーズンのクマヒロのレビュー・感想・評価

4.9
『変幻自在、波乱万丈』

家族を思うとは何か。ウォルターが愛したもの、何より大切にしたものとは。伝説のドラマ『ブレイキング・バッド』はウォルターの行動全てに決着をつけ、有終の美を飾る。

ファイナルシーズン冒頭からついに対峙する2人の物語が描かれる。
1人の悪が生まれそして内から崩れていく。

変幻自在に変化し、シーズン1からは考えられない物語になった。最後はウォルター自身の真の考えにたどり着き、これ以外はもう考えられないラストに着地する。

最終話タイトルでもありウォルターが口ずさむ歌『フェリーナ』
激動の物語の中に哀愁が漂う、このバランス感とセンスが最後まで『ブレイキング・バッド』らしい。

ヴィンス・ギリガンの演出力と統率力、ブレないキャラクター達。特に最後まで物語を引っ張っていったブライアン・クランストン。全てのバランスが絶妙に取れた最高のドラマだった。オススメ。
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