ついに悪人の最後を見た。
物語としては最大級のクロニクル。あまりにも濃密な一年間。ガンによって、善良な人間が悪魔の人間になるまでを余すところなく見せられた。最後の最後まで、その狂気は存在した。
そして、劇的なものでもなく、ただなぞるように淡々と終わりを迎えた。
かっこよく見えてしまうラスト。
悪を貫き通し、ケジメを最後につけた。かつてのガンマンのように、ただかっこよかった。
1話
ウォルターとジェシーが同じ道を歩んだなかで、こうも差がついてしまったのかがよく分かるエピソード。
良くも悪くも、ジェシーは変われない人間で、過去に依存して、罪の意識を忘れられない人間。これが普通なのかもしれないが、変われないからこそ、グレたまま善にも悪にもなりきれない。対して、ウォルターは過去に依存せず、次へ次へと物事を進めていく。マインドの切り替えに長けているからこそ、マインドが切り替わるたびに悪へと依存するようになった。
とにかくラストの凄みが半端じゃない。ウォルターが一瞬にして裏の顔になった瞬間が恐ろしすぎる。ホラーすぎる。一話目からこれってどうなるんだ。
3話
素晴らしいまでの伏線の回収。というよりかは伏線として再活用したというのが適当か。
どこまでもクソ野郎なウォルター。完全に開き直りのクズ野郎。家族のためにやったことが、逆に家族はおろか、周りも崩壊させるという皮肉。ジェシーも本当にいたたまれない。
4話
散々殺す提案してたのに、人にそれ言われるとキレるウォルター。完全にイカれてしまっている。前々から言われている通り、自分の行いは仕方なかったと正当化している結果の言動。早く死んでください。
ここにきてハンクも囚われすぎておかしくなってきてる。捕まえるために手段を問わず、誰かを犠牲にしてまで捕まえようものなら、それはウォルターと変わらない。
マリーの殺すつもりはないけど、殺し方を考えると楽になるっていうのはすごくわかる。
5話
最後頭クラっとして倒れそうになった。キツイ。
6話 全話の中で一番良い回
ついに来てしまった。もう何も言えない。
監督はハエ回のライアン・ジョンソン。このドラマが史上最も評価されたものだと誰もが納得する展開。
7話
終わりが近くて展開が容赦ないのがきつ過ぎる。
余談
ブライアン・クランストンとアーロン・ポールは今、二人でお酒のブランドを作って売ってるの微笑ましくて好きだなあ。5年の絆はいつまでもつづいでる。どうかブルーメスは売らないように!