真田ピロシキ

ブラック・ミラー シーズン1の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン1(2011年製作のドラマ)
2.5
EP1
王族の娘が誘拐されて総理大臣が豚とセックスしてTV中継しろと脅迫される。もっともらしく理由をつけて刺激的な映像を見ようとする大衆の風刺。悪趣味すぎて続きを見始めるのに数ヶ月を要した。

EP2
労働者が抜け出す唯一のチャンスにオーディション番組がある管理社会。希望を奪われた男。心からの訴えを番組で吐露するも、それも感動的なコンテンツとして消費されていく。現代でも他人の言葉に溜飲を下げてそれで終わりということは多く上手い風刺だとは思うんだが…

EP3
人々が頭に記憶チップを入れていつでも詳細な記憶を再生できる社会。妻の浮気を疑う男の行動。


胸糞悪いドラマと聞いて覚悟していたが下品な1話以外はさほどでもない。社会風刺したさが先行しすぎてて細部がおざなりに感じる。常に先を行くスーパー誘拐犯、ハイテクディストピア世界なのに人力発電(ジョーク?)、問い詰められたら否定のしようがないのに何の予防もしていない浮気男と女など引っかかる点が多すぎる。S1を見る限りではヘタクソな風刺ドラマとしか感じられない。段々と洗練されていくそうなので次シーズンまでは見てみようと思う。