利便性の裏にある恐怖、その大きすぎる代償。前シーズンに続き相変わらず過激で過剰で野心的かつ挑戦的な表現の責務、全体的にインパクトが落ち当たり外れの波が出てきたとしても。特に最終話2-4『ホワイトベア』(出演ジョン・ハム)の身の毛もよだつ戦慄と賢すぎる発想はテレビ史に残したい！これを見て一人でも多くの人が現状や向かう未来に疑問を持つ契機になればいいと切に願う、真に作られる価値のある作品。例えそれが多少前シーズンから鮮烈さや驚きが色褪せたとしても。最初から思わせ振りなカットの長さが続くけど、その甲斐もあって終盤は毎度胃がキリキリするよう。毎回異なるサプライズと徐々に加速するストレスフルなシチュエーションがこれでもかと突き詰められて用意されていて、その狂気にも似た丹念さが目を見開かせる。インターネットやテクノロジーそして民衆の声。一話目は胸締め付けられると同時に何ともやるせなくなり、二話目も非常に難しいテーマを敢えてのゲーム感覚で扱っていたものも三話目が一番前のシーズンの風合いに近かったかも？
