もしもし五反田

ブラック・ミラー シーズン2のもしもし五反田のレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン2(2013年製作のドラマ)
4.0
●S2-1「ずっと側にいて」
アンドロイドにどんなに姿形を似せたところで、あの頃の恋人は戻らない。
会話も元どおりにならない。
でも、むげにできず思い出をしまっておく屋根裏へ。
忘れられないことへのエゴが産む不幸せ。

●S2-2「シロクマ」
現代的魔女狩りストーリー。
犯罪者は執拗に追いかけ回され、エンタメ化され、人々の娯楽になる。
ってこれ、今でもTwitterでよく見るやつだ。
「こいつなら叩いていい」と、事件の本質を見ようとしない外野側も罰するに値するというのに。

●S2-3「時のクマ、ウォルドー」
キャラを演じる自分と本当の自分が乖離したらそりゃそうなるよな。
しかも代わりがいる切なさ。
もはやアニメのキャラクターに政治を引っ掻き回させようとするメディアも「おもしろそう」と罵詈雑言を期待する聴衆もみんなバカ。
やっぱりこれも、今だ。

●S2-4「ホワイトクリスマス」
もはやこの作品は何という言葉で感想を書けばいいのかわからない。
複雑すぎる。
簡単なブロック操作の延長で見えなくなるもの、思考を操作されること、真実を知ることの恐怖、その何もかもを考えると気が狂いそうになる。
一体“私”はどこにあるのだろう。