茶一郎

ブラック・ミラー シーズン3の茶一郎のレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン3(2013年製作のドラマ)
4.4
【短】ディストピア未来SF版『世にも奇妙な物語』な全話50話前後、一話完結型のドラマシリーズ『ブラック・ミラー』のシーズン3になります。本シーズンは、未来のデバイスに翻弄される登場人物の残酷なお話を多く含んでいます。

 1話目の『ランク社会』は、現在のSNS上における「いいね!」とユーザーの「自己顕示欲」とが社会のシステムにまで直接的に関係してしまっている世界を描き、他人事ではないこの残酷な物語に吐き気すら覚えます。
 4話目の『サン・ジョニペロ』は今までの『ブラック・ミラー』ではあり得なかった美しい愛の物語。5話目の『虫けら掃討作戦』は、「何だコレ!?『第9地区』のパクリじゃん!?」と思って見ていたら痛い目に合いました。
 何よりシメの6話『殺意の追跡』が凄い。ルックも、物語も、VFXも、1時間30分ほどの時間も全てが映画レベルに押し上げられ、さらに『セブン』とヒッチコックの『鳥』を組み合わせたような既視感はあるけど今までに無かった新しく面白いお話です。
茶一郎

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