ククレ

ブラック・ミラー シーズン4のククレのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ミラー シーズン4(2017年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ全て観終えた。終わってしまうのがさみしい~。「意識をコピーして別の所に移す」という共通のテーマの話が多いな。

一話目。スタートレックみたいなカリスター号。唾液だけで仮想空間にその人を移せるとしたら…。ラストでカリスター号を乗っとるのが爽快!

二話目。刺激の強いものを見えなくする設定は斬新。幼少期に極端に見せなかったせいで大きくなってから羽目外してしまったのかも。私自身、高校生の息子がいるのでこの母親の気持ちはよく理解できる。「今どこで何をしているか」知りたいわな。

三話目。出会った時から別れるまでの期間がわかるのは面白い。お見合いパーティなんかもAIで完全管理したらこんな感じになるのかも?と思いながら観てたら最高のオチ!素晴らしい!百人の自分のコピーがこんな経験してるのかと思うと怖いな。

四話目。ロケーションが自然豊かで荒涼とした世界観が素敵。記憶を映像化する装置がブラウン管みたいなのがええな。罪を隠すために罪を重ねていく絶望的な展開。案の定あのハムスターが伏線になり、上手いなぁと唸った。

五話目。これまでと趣が違うモノクロの作品。世紀末のゾンビムービーみたい。もっとこの世界の全容が観たかったな。狭いところだけみせられた感じ。ラストのぬいぐるみは空しすぎる…。何とか妹の子どもに届けて欲しかった…。

六話目「ブラックミュージアム」はこれまでの総集編みたいなストーリー。三話できてしまうくらい中身が濃い!最初の医師の話は相当エゲツナイ…。ぬいぐるみの話も囚人の話もオチもそうだが、「死ぬこともなく永遠にこの状態が続く」というのは本当に恐ろしい…。意識を別に転送して肉体から切り離すということは「永遠」が可能になるんやな。ミュージアムの中に、カリスター号の中に出てきたキャンディがあったで!
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