のりまき

名探偵ポワロ シーズン2ののりまきのレビュー・感想・評価

名探偵ポワロ シーズン2(1990年製作のドラマ)
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『ベールをかけた女』『消えた廃坑』原語。メインキャスト四人が息のあった演技を見せる。ヘイスティングは犯人発見に一役かったり、ポワロにボードゲームで勝ったり原作以上の活躍ぶり。ジャップ警部も留置場にいるポワロをからかったり、仲睦まじく寄り添ったりいい感じ。ミス・レモンもキュートだ。そしてポワロはプンスカしたり、嫌みを言ったり、かと思えばもてなしたり、はては×××したり!正直謎よりそちらが楽しい。

『安いマンションの事件』ミス・レモンが変装をしたり、ヘイスティングスが銃の手入れをしたり、ポワロがザクロを直したり、脂ののった時期。男三人でギャング映画を見たり、侵入したり、張り込みのじゃまをしたり、稚気溢れる仲良したち。美術も素晴らしく、内装や小道具が凝りまくっている。反米感もご愛嬌。しかしあのスタイルの殺し屋は目立ちすぎです!

『ベールをかけた女』証拠をつかむために錠前屋に身をやつすポワロ。その上家宅侵入。そしてお縄。見受けに来たジャップ警部の「凶悪犯だ。本名は誰も知らない」のくだりに悶絶。

『スタイルズ荘の怪事件』ポワロ初登場。このあと何年も作者を苦しめることになったキャラクターを実に魅力的に演じてくれるスーシェ。皆若く素敵。「ニューヨークの通りは全て整然としています!」「僕はここが好きですよ」とか「やってくれましたねポワロさん」などいかにもな台詞が沢山。ヘイスティングスのなにげないひとことがきっかけになったりファンには堪らない。ポワロの知的な瞳。それまでのアルルカンなポワロとはひと味違うスーシェ。

『誘拐された総理大臣』スーツを仕立てに行くポワロとなぜか付き添うヘイスティングス。帰宅直後再び外出することになり当たり前のようにコートを着せ掛ける。玄関の花はユリとガーベラ。ポワロ訪問中お外で忠犬のように待つ二人。顔に包帯はすぐピンとくるが、珍しく政治色。『西洋の星盗難事件』いそいそと憧れの女優のためにもてなしの支度をするポワロとつまみぐいをしようとするヘイスティングス。ポワロ留守中、来客に探偵ぶりを披露するがこれがやぶ蛇。ポワロのフェミニストぶりが発揮され、低音で凄むシーンも。両作品とも「結婚何年目?」
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