さすらいの用心棒

名探偵ポワロ シーズン10のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

名探偵ポワロ シーズン10(2005年製作のドラマ)
3.8
『青列車の秘密』クリスティ自身があまり気に入っていない作品だそうだが、プロットの複雑さが真相の鮮やかさを喪失させているせいだろう。それでも面白かった。犯人の足掻きはシリーズ屈指ではなかろうか。

『ひらいたトランプ』今後もたびたび登場する推理作家オリヴァ婦人の初登場。クリスティが自らを投影した彼女はどこか活き活きとしている。本作は4人の探偵VS4人の容疑者という構図が見ものながら、ポーカーを知っていればもうすこし楽しめたかもしれない。

『葬儀を終えて』このシーズンでは白眉の作品。着眼点の面白さと意外な犯人、そしてそこにたどり着くまでの論理展開は見事。珍しくサイコパスな回だった。

『満潮に乗って』ポワロが犯人に対して怒りに声を荒げる回。すいません、それしか記憶にないです。