イ・ビョンホン×キム・テリ×ピョン・ヨハン、ユ・ヨンソク、キム・ミンジョンなど豪華キャストが共演する歴史大作ドラマ。
脚本が『グローリー』のキム・ウンスク。
ユジンとエシンの激動の物語が紡ぎだす壮大な時代劇でもある。
かつて朝鮮王朝は、人種差別により奴婢には生きる場所がなく、激しく虐げられてきた。朝鮮に捨てられ生きる場所を求めて強く生き抜くユジンと、女でありながら朝鮮を守ろうとするエシンの半生が描かれていく。
激動の時代を生き抜くには危機を機会と捉え、柔軟に対応していく力を備え、外国語を学び、銃を操る。
そして恋愛において、自分が想いを寄せる人が必ずしも自分に想いを寄せるという事はない。この作品では一方通行の想いだらけの交通渋滞がとても切なく描かれている。
エシンの婚約者であるヒソンの孤独と苦悩、生い立ちの暗い浪人ドンメの葛藤、全てを見通す事ができるヤンファの勘の良さが引き起こす虚無感など、この作品に登場するキャラクター達が魅力的に描かれていて、人として好きにならずにはいられない。
主人公の一人ユジンを支える通訳官役のチョ・ウジンとキム・ビョンチョルは一人二役をされているかと勘違いするぐらい容姿が似ている事に驚いたが、この作品に癒しを与えてくれるなくてはならない存在でとても良かった。
男装の麗人となり朝鮮を守ろうとするエシンや、大切な人を守る為に盾になろうとする全ての登場人物たちの生きざまを見せつけられ、たくさん悲しみの涙が溢れた。
この歴史作品から日本が韓国にしてきた過去の出来事を観たが、今でも根強く反日感情が残るのが分かる。
拭いされない過去があったのも事実だと受け止めたいと思うし、韓国と友好的な関係を築いていきたいと願う。
