きみどり

荒涼館のきみどりのレビュー・感想・評価

荒涼館(2006年製作のドラマ)
-
ディケンズを読んだことがないのですが、いろんな小説で「ディケンズ的人物」「ディケンズ的物語」という言及があって、なるほどこれが「ディケンズ的」なるものかと納得できた。

執着心による破滅。だと思う。
強烈なキャラ立ちの登場人物。
そしてなんというか、語り手の都合よく、ものすごく唐突に話が展開する。
なにせある人物の死因が「アルコール度数の高い酒を飲み過ぎて自然発火」である。自然発火ですよ、アナタ! 

その他、結末の大団円のために、とりあえず悪役や不要になった役はテキトーに殺してしまう傾向が見られます。
原作小説は一年半もかけて分冊で発表されたとのことで、書いてる途中に訳分かんなくなったんじゃないのか、ディケンズ。
19世期はいろいろ寛容というか大雑把だったんだろうか…。

配役は、キャリー・マリガン、ジリアン・アンダーソンに、このところ悪の黒幕感がマシマシのチャールズ・ダンスと、豪華だった。衣装も良い。

しかし自然発火とは…(しつこい)。
きみどり

きみどり