サンタフェ

ピーキー・ブラインダーズ シーズン3のサンタフェのレビュー・感想・評価

3.4
まぁまぁ虚無なシーズンでした🙂

このシリーズはシーズン1からずっとそうなんですがトミーがひたすら格好よくアーサーはひたすら可愛くポリーもジョンもマイケルも良い味を出しているのですが、ひたすら敵役とヒロインがシェルビー家に全くキャラで競えてもいないという問題を克服できていないように感じるんですよね。

サム・ニールという名俳優を起用したキャンベル警部と今は亡き正妻グレースからずっとそうだと思っています。海外ドラマあるあるの人気が出すぎて出番が増えちゃったり敵だったのに味方になっちゃう、みたいなそういうレベルのキャラクターがヒロインか敵役の出てきてほしいな〜と思って観ていますが、正直シーズンごとに退場しても全く残念でもないんですよね。切ない。

今回も例に漏れずそんな感じで、正直あんま対ロシア抗争も最後のロシア令嬢のどんでん返しも心惹かれず。唯一トムハーディの演説はよかったですが、仁義なきを叫ぶ彼もトミーのお情けで助かっただけという構造的な矛盾がうーんという感じでした。

そもそも終盤にかけての仁義なき云々からトミーが力ずくでアーサーたちを止めるのも、いやマフィアってそういうもんだから…と逆にトミーに同情しました。ここまでやってて足を洗わせて!希望を通してくれないの酷い!とキャンキャン言ってるのはさすがに今さら次元が低すぎる…となっちゃいました。

とはいえ、やはりトミーは格好いいですし映像も音楽も役者も素晴らしく特別胸糞な展開もなかったので緩く楽しめました。
サンタフェ

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