加藤亜季子

刑務所のルールブック/賢い監房生活(原題)の加藤亜季子のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

すんんんごい良かった!!
仕事でこれを参考にしろとのことだったので見始めたのがきっかけだったけど、すっかりハマって最後まで見ました

監獄が舞台で、シーン的にもほとんど監獄のシーンばかりなんだけど、そんなシチュエーションでここまで明るいストーリー作れる?
監獄っていうネガティブな場所なのに、明るくて優しくて楽しくて、見てて幸せになれるドラマでした
でももちろん、一人一人の抱える事情はシリアスなものが多いから、それを描くときには泣かされるし胸が締め付けられる。
実に素晴らしい脚本でした…
個人的にはやっぱり人の善意を描いてる作品がとにかく好きです。

後半はまあちょっとダレたところもあったけど、それでもあの日々をずっと見てたいと思わせられるドラマ。
そう思わせるのが理想だもんなーー
ヒューマンとコメディが絶妙なバランスでした

わたし的に一番グッと心に来て切ない気持ちになったシーンは、
もうすぐ出所のバルジャンがミンチョルに出所したらまず何したい?って聞かれて、
刑務所出たすぐのところにあるチゲを食べに行きたいんだ、あれを食べるのが夢で、出たら絶対すぐ食べに行く!って言ってて、
アボジにも必ずすぐ会いに来るからな!って言うんだけど、ミンチョルは良いんだこんなところに会いに来る必要なんてないって言ってて、それでもバルジャンは何言ってんだ会いに来るよって言うんだけど、

出所の日、早朝だからまだ陽が昇ってない暗いシーンなんだけど、刑務所を出たバルジャンがチゲ屋の前を素通りして出て行く。あんなにチゲ屋に寄るんだって話してたのに。残されたチゲ屋の看板…
きっとあいつはおれには会いに来ないよって言うミンチョルの声…
まじで秀逸なシーンだと思った。
胸が締め付けられた。
けどその何話も後にバルジャンがミンチョルに面会に来るシーンもちゃんと作ってて、何て良い脚本なんだ〜って思いました

これが書きたくてネタバレにしてるけど、自分の記憶のメモなので悪しからず。笑

あとはやっぱりジェヒョクとジュノ、ジェヒョクとジホの組み合わせが最高すぎた。
合間合間で入る回想シーンとかがすごく良い感じ。
そして相続者たちの時から本当、クリスタルが大好きすぎる!
本当あんな性格に生まれたかったーー

そして特筆すべきは、
キャスティングのレベルの高さ!
なかなかに相当な数の登場人物が出てきたけど、その一人一人がどれも印象に残るし演技が上手い

・顔が記憶に残る
・キャラが立ってる
・芝居ができる

これらをクリアしてる役者をあの数揃えたことが、絶対的にこのドラマのクオリティを押し上げた気がする

そしてまあ主役のジェヒョク、
きっと日本なら松井にあたる人なんだろうなあと思いながら見てたけど、
寡黙な役で自分から色々能動的に動いたりはしてないのに、いつもストーリーの中心にいる。
脚本の力なのか?最高の主人公でした
青い海の刑事がまさかこんな堂々の主役を張る俳優だったとは…!
そして安定のジャスティス・チョンヘインも言わずもがな、最高でした


これは賢い医師生活も時間できたら見てみるかな〜