mimitakoyaki

シークレット・ガーデンのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

シークレット・ガーデン(2010年製作のドラマ)
3.7
たいして興味もなかったのですが、もうすぐアマプラの見放題期間が終わるみたいだし、ヒョンビンの結婚もおめでたいしってことで、職場でクラスター発生して休業中なので、一気見しちゃいました。

ほんとにひと昔前の韓国ドラマあるあるを詰め込んだドラマだったんです。
財閥御曹司と貧乏女性の格差恋愛、毒親の猛反対、交通事故、記憶喪失、運命の出会いなどなど…。
またコレかいな…、とは思いましたが、10年以上前の作品だから大目に見るとして、とにかく、若い時のヒョンビンがもう最高なのと、後は、男女の身体入れ替わりが途中からあって、これがなかなか面白おかしくって、結構楽しく見れました。

しかしですね、いくらめちゃくちゃカッコいいヒョンビンでもですよ、この御曹司がほんとにどうしようもなく嫌なやつで、貧しいスタントウーマンのライムに対して、金持ちアピールも大概ウザいんですが、それはまだ許せるとして、とにかくライムを見下してバカにするんです。
ブス、短足、寸胴、色黒など、照れ隠しとは言え、外見イジりも超不愉快だし、聞いてるのも腹立たしくなる暴言の数々やモラハラなど、これはいくらヒョンビンやから言うて、何してもええんとちゃうぞ!とドヤしたくなるレベルです。

財閥御曹司に気に入られようとチヤホヤしてくる連中と違って、ライムは嫌なものはイヤとハッキリしてるし、相手が御曹司のジュウォンでも関係なく塩対応してくるもんですから、それが逆に気になって惹かれていくのはまだ分かるとして、ライムがなぜジュウォンに惹かれるのかサッパリわかりません。
あんなに自尊心を傷つけるような事を散々言われて、わたしやったら二度と会いたくないし恐怖すら感じると思うんですが、もうそこは顔がタイプやからとしか思えません。

考えてみると、御曹司と貧乏女性の格差恋愛や親の猛反対、御曹司の傲慢キャラ、ガサツで気の強い女性キャラは、同じくヒョンビン主演の「私の名前はキムサムスン」と共通しまくってて、キムサムスンがヒットしたから、そういう人気の定番設定みたいになっちゃったのかも知れません。

そんなこんなで、前半はジュウォンの傲慢さがすごくイヤだったんですが、ちょうど私の気が緩んできた頃に身体の入れ替わりが起きて、そこから、あんなに尊大だったジュウォンが、ライムと体が入れ替わったために、腰の低い優しい感じになって、この女性っぽい演技が可愛くて、ヒョンビン最高‼︎大好きっ♡ってなりました。
動きや話し方がコミカルで笑えるし、急にえらそうになったライムとのドタバタぶりがおもしろかったです。

それにしても、感情を煽るような大袈裟な感じのBGMや、毒親のギャンギャン怒鳴るやかましさとか、韓ドラあるある要素の詰め込みで過剰にドラマチックな展開とかを見てると、すごく時代を感じます。

今の韓国ドラマは、劇的な要素をそんなに入れず、過剰な演出もせずとも、「その年、私たちは」「海街チャチャチャ」「それでも僕らは走り続ける」など、じんわりと魅せてくれる作品がたくさんあります。
なので、このドラマはいろんな面で古臭さを感じますが、ナンヤカンヤ言っても結局ヒョンビンがめちゃくちゃカッコ良くて、ずっと眺めていたいくらい、なんならそのエクボに住まわせて欲しくなるくらい、またどんな服装もすごく素敵でとにかく尊いのに、それだけでなく、さらに女性っぽい可愛いヒョンビンも見れるしで楽しいです。
キムサムスンの時よりもイケ度合いがかなりアップしています。

あと、驚いたのは、ゲストでこの度の結婚相手のソンイェジンが出てきてて、同じシーンにはいなかったけど、共演してたのを見つけると嬉しくもなりました。

イジョンソクもまだ初々しい感じで出ていましたし、落ち目のアイドルで従兄弟のオスカーを演じたユンサンヒョンも、だんだん良い味出してきて良かったです(すごいキムタクに似てました)。
ゲストでイジュニョクも出てて豪華でした。

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