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シークレット・ガーデンのhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

シークレット・ガーデン(2010年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大手デパートの社長ジュウォンとボロアパートに住むスタントウーマンのライム。ふとしたきっかけから出会った2人は、身分違いの障壁に翻弄されながらも、徐々に愛を深めていく。決して交わるはずのなかった2人には、人生を大きく変えてしまうほどの運命的な繋がりがあったことが明らかになっていく。

身分違いの恋。王道ラブコメディ。序盤は特にその傾向が強くて、キュンとするシーンと泣くシーンがかなりの割合を占めていた。腹筋で体を起こしたときに顔が近づくシーンはすごくドキドキしたし、泣くシーンには、釣り合わないってわかっているから遠ざけたいのに、逆に惹かれていってしまう苦しみが表現されていて、すごくよかった。

後半にかけて、ライムの父親とジュウォンとの関係が明らかになっていって、また違った盛り上がりを作りたかったんだと思うけど、個人的にはあまり刺さらなかった。結局1番の壁はジュウォンの母親のまま変わらなかったし、固くて強い壁ならまだしも、そこまでではないなって感じてしまった。総じてラストにかけての盛り上がりが少なかったのが、少し残念だった。

ジュウォンのライムに対する猛烈なアプローチは、現実的に考えればしつこいと思われてもおかしくないだろうし、一歩間違えばストーカーになると思う。ただ、あれだけ包み隠さず好意を示せることは幸せなことだと思ったし、特に大切な人にはなるべく嘘がないコミュニケーションを取った方がうまくいくんだろうなと感じた。また、何を言われても、どんな態度を取られても、決してめげたり怒ったりせず、自分の気持ちを伝えて行動し続けるジュウォンを見て、やはり捉え方が全てなんだと思った。相手の言葉を深読みして勝手に落ち込んだり、不安になって誰かに当たってしまうような生き方をしていては不幸になる。自分が機嫌良くいられるように、自分で物事を前向きに捉えていく力。それが幸せに生きていくために必要なことだと、ジュウォンを見て思った。

メインの2人も良かったが、サブ的な位置のオスカーとスルの恋もだいぶ良かった。両想いなのに些細な行き違いで憎しみあってしまうのがすごく悲しかった。
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