BBCサスペンス、北欧風味。
派手なアクションやスター俳優はなくても、気づけば物語に引き込まれている。
これぞ典型的なBBCクオリティ。
一方現場となる家、ホテル、大学、そして警察署も、ガラスを多用したモダンでクリーンなインテリア。
そのせいで画面が自然光であふれ、明るい。
それも太陽光の昼白色というよりは、青みがかった昼光色。
典型的な北欧テイスト。
これはBBCドラマでは、珍しい。
言うなれば生活臭あふれるサリーの家がまさにBBCドラマの舞台にふさわしい。
そのせいか、全体的に無機質な感じがして、他のBBCサスペンスよりは、引いて見ている感じがする。
メインの2人をはじめ他のキャラクターも、クセがあるとはいえ、感情移入するようなタイプではない。
かといって面白くない訳ではない。
見る者を撹乱するミスリード。
犯人が分かってからの全体のつながり。
そこはBBCクオリティを保っているのは、さすが。
被害者の夫マーク役を、『シャーロック』のレストレード役のルパート・グレイヴスが演じている。