タツキ

ベター・コール・ソウル シーズン5のタツキのレビュー・感想・評価

5.0
大傑作。今映像が到達できる演出の最高峰なのではないか。全てが新しい演出法というわけではないのに、映像作品を形成する基本的な要素(脚本、撮影、コンテ、ライティング、編集)が全てにおいて、以前のものを更新するような。時間の引き延ばし方、画面における闇の使い方、スプリットスクリーンの使い方は、そこらの演出法の本を読むよりも、今作の後半5話を見た方がよほど勉強になるだろう。役者のパフォーマンスを活かすという意味でも、監督と役者それぞれが素晴らしい仕事をしている。安心して寝床についている、その裏では恐ろしい殺戮が繰り広げられているという、世界の二面性、まさに暴力の世界を最低限の血と殺しで描き出す。文学性、品格としても、これを超える作品はないのではないか。これがファイナルじゃないのが信じられないほど、全てが詰まっている。