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ベター・コール・ソウル シーズン1のESRのレビュー・感想・評価

4.4
『ブレイキング・バッド』のソウル・グッドマンは如何にして裏の世界とも繋がる弁護士になったのか。
ジミーは地元で詐欺まがいの行為で小金を稼いでいた人物であり、多少の倫理に反することも躊躇わないタイプではある。
だが、トゥコに拉致されたのをきっかけに、横領夫妻の事件を経て、兄チャックの本音が引き金となり、“正しさ”が何かを担保してくれるものではないと思いを新たにする。
その過程が丁寧で筋道立ったものになっている。

E6でマイクが、自分のことを尊敬していた息子を傷つけ、彼の心に反することをさせ、結果死なせてしまった後悔を語る場面に、胸が苦しくなる。

プライスを見ていると、ウォルターがメス製造と比べてローリスクローリターンの仕事をして、そこそこのお金を家族に残し、惜しまれて亡くなる世界もあったのではないかと思ってしまう。

自分を持っているのに感情的にならず言葉を飲み込むキムが、今後どうなってしまうのか心配だ。
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