…本物の弁護士じゃない。
ニューメキシコ州アルバカーキのジェームズ・マッギルは、落ち目も落ち目なダメ弁護士。電磁波過敏症で大手事務所をリタイアしてしまった同じく弁護士の兄チャックを支えなくてはならないが、来る依頼は国選のクズな案件ばかり。会計士ケトルマンがやっと掴んだ顧客だったが、その妻ベッツィが大手に依頼を乗り換えてしまい、結局収入源を失ってしまう。そこでベッツィをハメて、自分を代理人に戻してもらおうと計画。当たり屋に依頼してベッツィが交通事故を起こすようにさせるのだが…
「ベター・コール・ソウル」シーズン1
喋って喋って喋り倒すことで、なんとか危機を突破する。頭がいいのか運が良いだけなのか、小悪党の癖に変なところが真面目な男…とにかく目が離せない弁護士マッギル。彼がいかにして〈ソウル・グッドマン〉へと変身し、果てはネブラスカ州のモールでシナモンロール屋店長へとなっていったかの軌跡を辿るドラマ。もうすぐファイナルシーズンなので、今のうちに見ておこうかと。
1話目のラストにトゥコが出てきてヤバい状況に陥ると、今度はトゥコの仲間ナチョに脅され大ピンチに…という展開。まさにソウル版のブレイキングバッドですな。弁護士ドラマとしての面白さもあれば、兄チャックとの関係などシリアスなホームドラマの要素もあって飽きません。なぜか駐車場係をやってるマイクとの出会いも、なんかワクワクしますよね。6話のマイクの過去エピソードは素晴らしかったな。
後半はサンドパイパー案件に絞ってくるけど、これは次のシーズンにも続くのかな?
それにしても、「ジャングル」の亀さんこと安原義人の名調子は最高ですねー。ソウルは当たり役ですよね。
…マッギル弁護士が映画好きなのか、映画ネタが多いのが楽しい。HHMに乗り込んで披露したのは「ネットワーク」のネッド・ビーティの真似。法廷に行く前に鏡の前で〈ショータイム!〉と気合い入れるのは「オールザットジャズ」、ビンゴ大会で話題にするのは「サランドラ」、「勝利への潜航」。最終話ではケビン・コスナーネタと「アラビアのロレンス」でしたね。