ヘイヘイ

ベター・コール・ソウル シーズン6のヘイヘイのレビュー・感想・評価

5.0
あなたのこれまでの人生におけるベストドラマは?と聞かれたら何と答えるでしょうか。

自分は迷わず”ブレイキング•バッド”と答えてました。でも、これからはベター•コール•ソウルと悩むかも。それは、どちらもひと続きの偉大な作品だからです。

ついに今日、BBのスピンオフにあたるベター•コール•ソウルが全世界でグランドフィナーレを迎えました。

話が進むにつれグダっていくアメドラの中でも、シーズンを重ねるにつれ加速していくBBは稀有なドラマでしたが、BCSもそれと同等。最大瞬間風速ではBBを超えるエピソードもあったかと。

BCSが始まった当初は、たかがスピンオフやろ?と色眼鏡でしたが、そんな自分をぶち飛ばしたくなるほど、細かい人物描写とBBのエピソードを丁寧に繋げている傑作ドラマです。(個人的な感想です)

特にドラマ終盤のS6は、スピンオフという括りを超えて、BBの世界観を改めて補完していく物語になっている点がほんとに素晴らしい。
俳優陣も本当に演技が上手すぎる…

ネタバレは避けますが、S6は後半が大体○○シーンになっているのも、めっちゃ攻めてるなぁと。作り手側が「視聴者もついてこれるやろ」と信頼して作っている&視聴者をナメてないっていう、作り手の気概を感じました。
比較するのがそもそもおかしいですが、日本のドラマでは観たこともないような撮影シーン、カメラワークにはうっとりするレベルです。

細かすぎるトリビアや演出意図、伏線を巧みに配置し、制作者自らがすぐにTwitterで答え合わせしてくれていたのも、世界中の考察ファンを虜にした理由のひとつかと。自分も海外ツイ民の深い考察には、毎週ふへぇーと唸りました。。

特に最終回は、劇的な事が起こってる!という訳でもないのに、何だか心を掴まれたままで取り残されている自分がいる。またあのシーンを思い返して、あぁここはこういう意味なのかな、と考え出してもやもやが止まらなくなる謎の現象が起きてます。
と同時に終わってしまったことがただたださみしい。

BBがS5-62話+映画が1本+BCSがS6-63話と全部観てたらそれ相応のボリュームがありますが、その時間分の価値は保証します。

1つの時代が終わった瞬間に立ち会えたことに勝手に感謝🥲
とりあえずしばらくはBCSロスの模様です。


ちなみに、BCS最終話鑑賞後にBB-S5E14オジマンディアスを観返しました。やはり何度観てもウォルター役のブライアン•クランストンのあの魂が抜け落ちたようなあの演技はほんとシビれます。
ヘイヘイ

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