このレビューはネタバレを含みます
脚本、演出、撮影、演技、全てが秀逸でトップクオリティ。
その秀逸さは、シーズン3から感じていたが、BrBaを超えている。
登場人物の心情、人間の持つ複雑さを、複雑なまま、極力説明を排し、演出と演技で語るストーリーテリングは圧巻。
ジミー、キム、マイク、ハワード、登場人物みんなが、静かに、そして確実に、壊れていく様がじっくりと丁寧に描かれる。
話はジミーパートとマイクパートに大きく分かれるが、最終話で「信用」をキーワードに見事に繋がる。
シーズン3の最終話、チャックの死をきっかけにソウル化したと思ったが、そんな甘い話じゃなかった。
ジミーは、善人になろうと努力し、チャックの死を乗り越えるために、それが誠実だと考えて、聴聞でチャックの話をしなかった。しかし、それは側から見れば不誠実に写ってしまう。
所詮他人は、過去や「これまで」でしか人を判断せず、「これから」で判断してくれない。最終話の奨学生を決める場でこのことを悟ったジミーは、遂にソウル化してしまう。
一度「信用」を失ってしまうと、それは二度と取り戻せない。「信用」を失ったヴェルナーは死に、ジミーはソウル化。
シーズン5では一体どうなるのか、キムとの関係はどうなるのか、早く見たい。けど、これ以上ジミーがソウル化するのを見たくない。。。