『HIPHOPの平和観』
シーズン1以上にHIPHOP、はたまた音楽が持つピースな要素にフォーカスした本作『ゲットダウン シーズン2』
売人の立場を取らなければ生きていけないシャオリンと売人が嫌いなブックス。対照的な2人を感じさせる印象的な1話から始まり、違った立場の者同士の繋がりを強く感じる。音楽のピース的な側面を知るためにもシーズン2は必須である。
最終話の三位一体のパフォーマンスはまさにシーズン2の総決算として最高の展開である。
その分、シーズン1が持つ当時ならではのハングリーさ、ヒリヒリとした空気感が足りなくなった印象。
浮気要素とかひっぱれるところもおざなりで、最終話ラスト20分の駆け足感はクオリティが一気に下がったことは否めず残念。
全体的な駆け足はシーズン1つ分を二つに分けたことが原因らしく、続きをしっかり見たかった。バズ・ラーマンの次回作に期待。